「自分の体は自分が一番よく知っていますか? それともよくわからないものですか?」
大学時代、講義で教授からのこんな問いを思い出しました。
そんなことを考えたこともなかった私は、そのとき初めて
「自分の体は自分のものなのに、実はよくわからないコントロールできないものなのかもしれない」
と自答した覚えがあります。
楽しみにしている旅行の前に風邪をひいたり、
神経質なくらい体調管理に気を付けているのに大切な試合の前に体調を崩したり、
長距離の移動中にお腹が急に痛くなったり、
逆に熱でも出て明日のテストを休めないかなと思うのに、翌朝目覚めると案の定元気だったり。
おとなになった今こそ、明日熱が出ればいいのに、なんて思うことはないですが、自分の体を自分でわかっているということは毎日の暮らしのなかで一番重要なことかもしれません。
こういうサインが出たらここの調子が悪くなる、というパターンを知っている人も少なくないかもしれません。
それをより詳細に把握しておくことで、自分の体により理解を深め、寄り添っていくことができます。
体はもちろん、心の調子も同じこと。
そうすると、調子の良くないときには、
「今日私は万全じゃない。だけど今日の自分のできる最高のパフォーマンスをしよう」
「なんかうまくいかないと思ったら、そうだ、私は今日ベストな状態じゃなかったんだ」
と日々の自分を認めてあげることができます。
認めるの反対は、自分をジャッジすことや、自分を責めること。
調子がよくない自分をだめなヤツだ、とジャッジしたり、どうしてこんなこともできないんだ、と責めたりするのはナンセンスです。
自分自身をより深く知ることの助けになるのが、体調管理日記。
朝起きて夜寝るまで、何時にどんな食事をして、どんな気持ちがして、頭が重かったり、ワークアウトしたり、排泄の回数や形状まで、些細でもあらゆることを記録していく日記です。その夜見た夢なんかも。
おそらく1ヶ月やそこらではなかなか変化が訪れない人も多いと思いますが、その習慣が必ずよりよい暮らしにつながります。
自分を知ること、自分に寄り添うこと。
そうすると、体だけでなく心も自分の想いと言動がどんなときも一致していくと思うのです。
私たちは誰でも、こんなときがあると思います。
「私、今どうしてこんなことしてるんだっけ?」
「あんなこと言うつもりじゃなかったのに・・・」
「早く眠りたいのに全然寝付けない」
これを少しづつ減らしていけるように、日々を工夫していきたいなぁ。